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谷崎 聖子

手芸研究家。

ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、99年以降ずっと通いつづける。

トランシルヴァニアのセーケイ地方で結婚、08年からこの地で生活をしています。

*詳しくは、トップページ森の彼方−トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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トランシルヴァニア西部、ハンガリー国境にほど近いカロタセグ地方。

一人暮らしのおばあさんばかりでなる、小さな村があります。
 
 
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おばあさんたちの生きがいは、毎週日曜の教会とイーラーショシュ。

 

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この村に1940年代に牧師婦人によって伝えられた刺しゅうは、 

教会の壁面や家の中に彩りを添えてきました。 

 

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現在も8人のおばあさんたちが、人通りの消えた通りで集まり、 

刺しゅうを片手におしゃべりをしています。

 
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この刺しゅうには、過疎化の進む村に

再び光を灯したいという願いが込められています。

 

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住まいにトランシルヴァニアの彩りを添えるのは、枕カバー。

古くから枕は富の象徴でもありました。




嫁入り道具を収めた清潔の部屋では、

色も模様も様々な絵皿や水差しが所狭しと並べられます。





お皿と水差しの刺繍タペストリーで、

白い壁にも手刺繍の生命力がみなぎります。





カロタセグのイーラーショシュ、 刺繍を全面にあしらったブックカバー。

読書を至福の時間に変えてくれる、 あたたかくて力強い刺繍。




カロタセグの村に住むおばあちゃんたちの手で作られた、

イーラーショシュの作品はこちらでお求めいただけます。