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谷崎 聖子

手芸研究家。

ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、99年以降ずっと通いつづける。

トランシルヴァニアのセーケイ地方で結婚、08年からこの地で生活をしています。

*詳しくは、トップページ森の彼方−トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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第6回「トランシルヴァニアから伝統刺繍を広めたい!」Onlineワークショップ


 

フォークロアの宝庫であるトランシルヴァニア地方。

現地では手仕事の担い手が高齢化し、その存続が危ぶまれています。

このコロナ危機の中、お年寄りのおばあさんたちは 人々との交流の機会も失われている現状ですが、

現地のおばあさんたちを元気にしつつ、 私たちも手仕事のメッセージを受け取り、

お互いを活気づけるプロジェクト。

またこれから先、新しい後継者の方々が存続するべく、

若い世代の職人さんにも焦点を当てていきたいと思います。

今回はカロタセグ地方、バルツァシャーグ地方、 ウドヴァルヘイ地方へと出かけます。

現地に17年在住の伝統手芸研究家が皆さまと トランシルヴァニアのおばあさんたちとの橋渡しをして、

皆さまに手仕事の素晴らしさをお伝えます。

こちらの企画も、今回で第6回を迎えることになります。



 
プロジェクトが成立しましたら、

4、5月に現地のおばあさんたちから 手仕事のレクチャーをしてもらえる

ワークショップを企画いたします。

お忙しい方でもご参加いただけるよう、日にちもいくつかお選びいただけます。

日本にいながらにして、まるでトランシルヴァニアの村々を旅するような体験をしていただけます。

ワークショップの後には、ワークショップ映像をお送りさせていただきます。

たくさんの方々のご応募をお待ちしております。


講習費 2時間3000円 +簡易キット(ご希望の方のみ)





第1日 カロタセグのヴァグダラーショシュ

4月12日(土)午後8時〜10時 (現地時間午後2時〜4時)


トランシルヴァニア西部、カロタセグは古くから手仕事の文化が盛んな土地でした。

しつらえベッドを飾るのは、古くからヴァグダラーショシュと呼ばれる

ドロンワーク刺繡がほどこされたベッドカバー。



カロタセグ上地方で暮らす刺繍職人ペーテル・チッラさん、

伝統刺繍研究家のペーテル・モニカさんをお迎えしてワークショップを開催します。

30cmサイズの小さなクロスに仕立てる予定です。

「窓のステッチ」、「ケシの実のステッチ」、葉っぱのステッチなど

ヴァグダラーショシュの基礎から教えていただきます。





第2日 カロタセグのイーラーショシュ


4月13日(日)午後8時〜10時 (現地時間午後2時〜4時)

トランシルヴァニア西部、カロタセグに伝わる伝統刺繍イーラーショシュ。

その魅力は、赤や黒、青、白による単色のステッチと、

太いコードのようなラインを生かしたヴァリエーション豊かな図案にあります。

イーラーショシュが20世紀後半に黄金期を迎えた下地方の村から、

熟練のおばあさんたちを講師にお迎えします。

「カロタセグ、愛のポケット」という名のもとに、大小のポケットを作ります。

図案職人アンナおばあさんが考案したオリジナルの図案を3〜4種類お届けします。

ポシェットやエコバッグのポケット、

素敵なアイデアで洋服やタペストリーなどご活用いただけます。

カロタセグの復興を願い、いっしょに刺繍をしましょう。

ワークショップ参加費の20%を火災で被害を被った集会所へ寄付させていただきます。







第3日 バルツァシャーグのシュブリカ刺繍

5月17日(土)午後8時〜10時 (現地時間午後2時〜4時)

バルツァシャーグ地方は、ハンガリー人、ルーマニア人、ザクセン人の3つの文化が入り交ざった、

まさにトランシルヴァニアの縮図のようなところです。

この地方特有の民俗衣装から、男性のシャツ部分に見られるシュブリカ刺繍をします。

黄色い刺繍と、繊細なすかし模様の美が魅力です。

アームバンドやチョーカーにしてもいいですし、

カフス部分を作って、衣装づくりに活かすこともできます。





講師は、バルツァシャーグの衣装職人グドゥリ・アンナさん。

今回は、地元の著名な芸術家マルギットおばあさんの生誕100年を祝う記念事業の

一環としてしつらえた展示場を舞台に、マルギットおばあさんの娘さん二人もお招きして

ワークショップをお届けいたします。

刺繍のワークショップだけでなく、バルツァシャーグの伝統文化やマルギットおばあさんの

人生や作品についてもお話を伺う予定です。






第4日 シク村のアウトライン刺繍

5月18日(日)午後8時〜10時 (現地時間午後2時〜4時)

最終日はフォークロアの宝庫と呼ばれるシク村を舞台に、

赤い刺繍として知られるアウトライン刺繍をお教えいたします。

シク村の清潔の部屋を彩るアウトライン刺繍、その独特の線の密集により生まれる美の世界。

シンプルな技法ではありますが、それだけに奥が深くもあります。



私が初めてシク村の文化に触れたエルジおばあさん宅にて行います。

エルジおばあさんはシク村最後の機織り職人でもあります。

夏に機織り、冬に刺繍をして何十年もの時を過ごしてきました。

アウトライン刺繍の手ほどきを受けながら、手仕事と過ごしたその人生の秘訣を尋ねてみましょう。

今回は、伝統図案を使い、正方形サイズの小さなクロスに仕立てます。

刺繍枠を使いますので、ご準備くださいませ。

 



*参加者の方々にはZOOMミーティングのご招待状をお送りしますので、

それを通じてワークショップを行います。


*資金の関係上、1つのWSにつき20名以上集まった時点で決行とさせていただきます。

最低募集人数が集まった時点(またはWS決行がほぼ確定した段階)で

こちらからご入金先のメールをお送りさせていただき、ご入金確認でお申し込み完了となります。




谷崎 聖子(たにざき せいこ)

伝統刺繍研究家、民俗衣装コレクター。

大阪外国語大学ハンガリー語科卒業後、

ハンガリー政府奨学生として2002〜2004年までハンガリーのブダペスト大学フォークロア学科在籍。

2008年にルーマニア、トランシルヴァニアに移住。

現地の伝統刺繍ならびに民俗衣装を収集し、伝統刺繍の担い手を訪ね、研究をしている。

2012年から定期的に日本、台湾で展示会、刺繍のワークショップを主催している。

トランシルヴァニアの村に暮らす女性たちの手仕事を支援すべく、

展示会などで刺繍の作品を販売している。

クチュリエのイーラーショシュ、ビーズ刺繍、アウトライン刺繍など、

手芸キットの開発にも携わっている。

現地で手芸ツアーの企画、案内人としても活動中。

2021年より現地のおばあさんたちと一緒に本場の刺繍の楽しさを伝える、

「トランシルヴァニアから伝統刺繍を広めたい!」と題したオンラインワークショップを企画している。

HP 「森の彼方−Transylvaniaへの扉」

Instagram  seiko_tanizaki

著書 

文化出版局 「トランシルヴァニアの伝統刺繍イーラーショシュ」
   
誠文堂新光社 「カロタセグのきらめく伝統刺繍 受け継がれる、ハンガリー民族のきらびやかな手仕事」